両眼視差は、左右それぞれの目が少し違う像を見ている現象です。
2つの目の間は7センチほど離れていますので、顔の前にある 物体は、顔を動かさなくても、脳には2つ違った方向から見た2種類の 画像が送られています。
立方体の一辺を顔に向けて置くと、右目にはその辺の右側の面が、 左目には左の面がみえることになります。片目を隠してみると、 違った像を見ているのがよく分かります。
逆に2次元の画像でも、各目に、それぞれの目で立体を見たときの画像をみせることで、 奥行きを感じることができます。 3次元表示にはこの両眼視差を利用したものが多く、 大きく分けると眼鏡を使うものと、そうでないものがあります。
眼鏡を使うもの
- ステレオスコープ
双眼鏡に左右それぞれの画像を置いて見せる
- アナグリフ
左が赤、右が青の眼鏡を使う。右目用の画像を赤、左目用の画像を青で印刷した1枚の画像を、この眼鏡で覗くと、右目に青の画像が見えず、結果的に右目の画像だけがみえる。左目も同様。
- 偏光眼鏡
偏光の性質を利用して、左右の画像を切り分ける。
- シャッタ眼鏡
投影機と眼鏡を同期させる。右目の画像を投影しているときは、左のシャッタを閉じる。左はこの逆。1秒間に数十回以上で切り替えると、残像で、両目で見ているように感じる。
- プリズム
プリズムの分光作用を利用して、色によって奥行きを持たせる。
- プルフリッヒ(半分暗い画像)
暗い画像は、脳の反応が遅れることを利用した物で、動いている画像を片目サングラスでみると、奥行きが感じられる。
眼鏡を使わない方法
- ステレオグラム
少し慣れてくると、ステレオスコープなしに、立体視ができます。少し前に流行った、ランダムドットステレオグラムや通商3Dアートがそれです。
- パララックスバリア=レンチキュラレンズ
すだれを縦にしたものを目の前に置くことによって、左右の画像を分ける方式です。画像は細い縦の短冊にして、左右交互にならべます。携帯で3次元表示できる装置もこの原理を使っています。すだれの代わりにレンチキュラレンズという、非常に細いかまぼこ型レンズの集合体で行うこともあります。
- ホログラフィック・ステレオグラム
実物をホログラムで撮影するのではなく、方向をずらして撮影した、記録材の前にスリットをおいて、ホログラフムとして記録することで、パララックスと同じような左右視差を作り出して立体感を見せる方式。詳しくは、久保田ホログラム工房のホームページをご覧ください。
3Dアートでは、各方式や原理も詳しく出ています。